
インフルエンザ流行開始|かかりやすい“5つのタイプ”と今日からできる予防対策
インフルエンザ流行状況と新しい視点
今年、インフルエンザの流行が例年より早く始まっています。 厚生労働省が発表した最新データによれば、11月3~9日の1週間で全国約3,000の定点医療機関から報告された患者数は 8万4,183人(1機関当たり平均21.82人) に上り、前週比で約1.5倍に増加しました。 特に東北・関東の一部地域では「警報級」とされる状況に達しています。
こうした状況は、「そろそろ流行かも」ではなく、 「すでに流行が始まっているので、早めに備えよう」 というサインとも言えます。
そんな中、製薬企業の大正製薬が発表した研究では、季節性インフルエンザにかかりやすい 5つのタイプ が明らかになりました。 今回はその内容をわかりやすくご紹介しながら、あなた自身の体を守るために「今日からできること」も一緒に考えていきます。
インフルエンザにかかりやすい5つのタイプ
大正製薬と大学の共同研究では、住民健診データなどをもとに、 インフルエンザにかかりやすい人の特徴を分析しました。 その結果、次のような5つのタイプが浮かび上がっています。
- 血糖が高め
- 肺炎の既往がある
- 多忙・睡眠不足
- 栄養不良
- アレルギーがある
さらに、これらのタイプが複数重なった場合、発症リスクは最大で 約3.6倍 に高まると報告されています。 とはいえ、これは「当てはまったらおしまい」という話ではありません。 自分の傾向を知ることで、予防の優先ポイントが見えやすくなる、という意味合いで受け取るのがおすすめです。
自分はどれに当てはまる?チェック&タイプ別対策
まずは、次のような項目に当てはまるか、軽くセルフチェックしてみましょう。
- 最近、甘い飲み物やお菓子に頼ることが多い → 血糖が高めタイプ かも
- 過去に肺炎になったことがある/呼吸器の病気をしたことがある → 肺炎既往タイプ
- 睡眠時間が毎日少なめ/休日もなんだかんだ忙しい → 睡眠不足タイプ
- 野菜や果物をほとんど食べていない/食事がワンパターン → 栄養不良タイプ
- 花粉症・鼻炎などアレルギーがある → アレルギータイプ
いくつか当てはまった人も、あまり心配しすぎなくて大丈夫。 ここからは、タイプごとに「今日からできそうな」やさしい対策を紹介します。
1. 血糖が高めタイプの対策
血糖値が高い状態が続くと、免疫細胞の働きが鈍くなり、ウイルスに立ち向かう力が弱くなりやすいとされています。 いきなり完璧を目指す必要はないので、次のような小さな工夫から始めてみましょう。
- 白米の一部を雑穀米や玄米に替えてみる
- 甘いジュースやカフェラテを「1日1杯まで」にしてみる
- 食後に15〜30分のゆっくりウォーキングを取り入れる
2. 肺炎の既往があるタイプの対策
過去に肺炎にかかったことがあると、呼吸器や気道のバリア機能が少し弱っていることがあります。 風邪やインフルエンザが重症化しやすい可能性もあるため、日常のケアが特に重要です。
- 部屋の湿度を40〜60%に保ち、粘膜を乾燥させない
- 鼻呼吸を意識し、マスクも上手に活用する
- 外出後の手洗い・うがいを習慣化する
3. 多忙・睡眠不足タイプの対策
睡眠は、体を修復し免疫を整える大事な時間です。忙しくても、できる範囲で「眠りの質」を上げていきましょう。
4. 栄養不良タイプの対策
免疫細胞もタンパク質やビタミン・ミネラルから作られています。 偏った食事が続くと、どうしても「守る力」も落ちやすくなります。
- 毎食「主食・主菜・副菜」を意識して揃える
- 野菜や果物を“5色”意識して取り入れてみる(緑・赤・黄・白・紫など)
- 肉・魚・卵・大豆製品などでタンパク質をしっかり摂る
5. アレルギータイプの対策
花粉症やアレルギー性鼻炎がある人は、粘膜に慢性的な炎症や負担がかかっています。 ウイルスが入り込みやすい状態になりやすいため、次のようなケアが役立ちます。
- 外出後、衣服を軽くはたいてから室内に入る
- 寝室に空気清浄機や加湿器を置き、呼吸しやすい環境をつくる
- 青魚(サバ・イワシなど)を週に数回取り入れて、炎症を穏やかにする
まとめ:早めの備えでこの冬を安心して過ごすために
今年のインフルエンザ流行は、数字としても「いつもより早く・広がりやすい」傾向が見られています。 ワクチン接種や手洗い・マスクといった基本的な対策に加えて、 「自分はどんなタイプに当てはまりやすいか」 を知っておくことは、とても心強い予防になります。
大正製薬の研究が示す5つのタイプは、決して「当てはまったら危険」というラベルではありません。 むしろ、 「自分の体のクセを知り、ちょっとだけ生活を調整するためのヒント」 として使っていくのがおすすめです。
体調を崩しやすい冬だからこそ、自分の体を責めるのではなく、 「よく頑張ってくれているな」といたわる気持ちで、できることを一つずつ足していきましょう。 その積み重ねが、インフルエンザをはじめとした感染症から、自分や家族を守る力になっていきます。